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そふぉの彼方へ

そふぉの彼方へ

旅行の神様

   ≪ 旅行の神様 ≫

小学校の5&6年生の担任の女性の先生が
とても、旅行好きでした。
いつも、おやすみになると国内外と旅行に行っていました。
先生は、美術の時間も大好きで、他の授業は適当で絵ばかり描かせて貰えました。

卒業して、中学一年の夏休みに「同窓会」をしよう!と・・
凄く仲の良かったクラスでした。

みっちゃん「Re-echoちゃん、先生が旅行に行くからそれが終わってからでも良い       かな?同窓会?」
Re-echo「いいんじゃない?先生は旅行が好きなんだから、それ優先にしてあげよ       うよ。」
みっちゃん「早くしたいのよ。。」

みっちゃんが、どうしても早くに同窓会をしたい!と、私に訴えていた。

そんな会話があって、先生の帰国後、同窓会をするはずでしたが、先生は帰ってきませんでした。
日航機墜落事故・・・・・・・
私が、海外にでかけるようになってからと言うもの。先生のことを良く思い出します。

大人になった今でも、あの事故は忘れられません。
子供心に衝撃だったのだと思います。
その夏休みの宿題に、「この夏の一番の思い出」みたな作文を書くのがありました。
私は他のことを書きました。
中学の担任に呼ばれ
「どうして、小学生の担任の事を書かなかったの?そんなにあなたにはたいしたことじゃなかったの?」と言われました。
私は言いました。
「どうして、みんなの前で読むための宿題に、私達の本当の思いを書かないといけないの?先生は私達の気持ちなんて本当にわかってないのね!」
と,その場から私は去りました。
忘れてはいけないことだけど、忘れたい気持ちで一杯の時でした。

中学校のクラスメイトは誰もその事には触れないでいてくれました。
高校生になって一度だけ同窓会をしました。
できなかった同窓会をやろう!と言うことで・・
それなりに楽しい同窓会ですが、話の中にやはり先生がいない・・。と言うことでなかなか会話が進みませんでした。
山下君が。。「今。先生がこの辺に来てるかもね。。」と言いました。
みんな笑っていましたが、それから少しの間、静寂。。

そして、いまでも夏が近づくにつれあの小学校の担任の先生の笑顔がよみがえります。



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